HUNTING ANIMALが考える猛禽類の爪・嘴ケア
~はじめに~
当店では、猛禽類の爪や嘴の施術について独自の考え方を持っています。
このシリーズは、「正しい方法は一つしかない」とお伝えするものではありません。
あくまでも、長年多くの猛禽類と向き合ってきた中で、HUNTING ANIMALが大切にしている考え方や施術方針をご紹介するものです。
他店様にも、それぞれの経験や考え方があり、それぞれの施術方法があると思います。
このシリーズでは、他店様との比較や評価をすることが目的ではなく、
「当店では、なぜこの方法を選んでいるのか。」
「なぜ、この考え方を大切にしているのか。」
その理由を知っていただければ幸いです。
一羽一羽に合ったケアを考えるきっかけとしてお読みいただければ幸いです。
猛禽類の爪や嘴の処置について調べると、
「コーピング」 「メンテナンス」 「トリミング」
といった言葉を目にすることがあります。
しかし、これらの言葉は本来それぞれ異なる意味を持っています。
今回は、まず言葉の意味を整理しながら猛禽類の爪や嘴のケアについて考えてみたいと思います。
コーピングとは
「コーピング(Coping)」は、
猛禽類を飼育されている方であれば、「コーピング」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は「コーピング」という言葉をインターネットで検索すると、最初に多く出てくるのは心理学用語です。
心理学では、コーピングとは
「ストレスや困難に対処するための考え方や行動」
という意味で使われています。
一方で、猛禽類の飼育や鷹狩りの世界では、全く違う意味で「コーピング」という言葉が使われています。
一般的には、
爪を整える(Talon coping タロンコーピング)
嘴を整える(Beak coping ビークコーピング)
と呼び分けることもありますが、飼育や鷹狩りの文脈ではこれらをまとめて「コーピング」と呼ぶのが一般的です。
「メンテナンス」とは
メンテナンス(Maintenance)は、
「良い状態を維持するための管理や保守」という意味です。
機械や設備、自動車などでよく使われる言葉ですが、生き物の管理に使われることもあります。
車、バイクのメンテナンス
ビルのメンテナンス
というように主に設備用語として使われます。
本来は「現在の良い状態を維持する」という意味が中心であり、「治療」や「修復」とは少し意味が異なります。
「トリミング」とは
トリミング(Trimming)は、
「余分な部分を切ったり削ったりして形を整えること」を意味します。
人の髪を整えたり、犬や猫の毛を整えたり、植物の枝を剪定したりするときにも使われる言葉です。
犬のトリミング
写真、画像のトリミング
というような使われ方が一般的です。
どちらも間違いではありません。
しかし、当店が行っている施術は、これらの言葉だけでは十分に表現できないと考えています。
当店では、単に伸びた爪や嘴を短くすることを目的としていません。
白く肥厚した古い角質の状態、上下の嘴の噛み合わせ、爪や嘴の形状、衛生状態、そして猛禽類が本来持っている機能まで考えながら、一羽一羽に合わせて施術を行っています。
そのため、このシリーズでは、「コーピング」という言葉を使いながらも、HUNTING ANIMALがどのような考え方で爪や嘴の施術を行っているのかをお伝えしていきます。
次回は、当店が行っている爪の施術について、一般的な「爪切り」とは少し違う視点からご紹介したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いつも HUNTING ANIMAL のブログをお読みいただき、ありがとうございます。
次回の更新もお楽しみに。