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猛禽類を丈夫で元気に、目や首に起きる神経障害やクル病を防いで健康状態を維持する為の7つのポイント

★猛禽類を丈夫で綺麗な羽質に、将来に起こり得る、目や首に起きる神経障害やクル病を防いで健康状態を維持する為の7つのポイントを解説したいと思います。

これから説明する事は私が今まで飼育経験を基に考え出した飼育法です。

皆様が飼育している猛禽類がより良い飼育環境を

提供してもらい末長く生きていく事を切に願っております。

生き物飼育で大切な事は、ただ見るのではなくしっかり観て聴く事です。

要約すると観察するという事です。眺めるだけなら誰でも出来ます。

*飼育されている猛禽類をしっかりと観て聴いて客観視して頂きたいです。

7つのポイントと言うのは

1つ目、餌   2つ目、水  3つ目、ミネラル

4つ目、空気  5つ目、気候  6つ目、紫外線

7つ目、衛生的な飼育環境です。

まず1つ目の餌は

猛禽類は肉食の鳥で飼育環境における与え易い餌と言えば

ヒヨコ、マウス、ウズラ、昆虫類が挙げられます。

野生下の猛禽類は昆虫類を多く食べます。

これは小型猛禽に限った事ではなく中型、大型猛禽も

野生下では良く食べている事が分かっています。

飼育下で昆虫類を与えている方は少なく、大型昆虫が手に入りにくい

もしくは昆虫が苦手という事が原因だと考えられます。

これは、下で説明しますがミネラルに起因する重要な事です。

ヒヨコだけ、マウスだけ、ウズラだけという与え方は

決して良く無くバランス良く与えるのがベストです。

与えられる餌は野生下より限られているので出来る限り種類は多い方が良く

それぞれの餌に長所、短所がありそれを補うのがそれぞれの餌なのです。

単食では補い合う事が出来ません。

我々人間も肉や魚、野菜等色々な食材を食べ健康な体を維持しているのに

猛禽には1種類だけというのは筋が通りません。

ちなみにスーパーに売っているササミ等の加工された肉は

猛禽には全く適さないので与えるだけ無駄です。

普段からバランス良く与えていれば、空腹や体重減少になりますが、1日、2日与えなくても元気でいます。

食べる量については、絶対毎日この量を食べさせないといけないという固定観念は捨てましょう。

よく食べる日もあれば少ない日もあって当然です。

季節によっても食べる量は違います。

同じ種類でも食べる量は違います。

例えば1週間でこの量を食べ体重がこのくらいを推移しているという事を把握する事が大切です。

出来る限りデータを取りましょう。

飼育下の猛禽には野生で獲れるものは与えない方が良いでしょう。

どんなウイルス、細菌、病原菌を持っているか計り知れないからです。

では、2つ目の水です。

水分無しで生きれる猛禽類はいません。

水は猛禽類を美しく保ち、食欲を増幅させます。

水は必ず与えなくてはいけませんが、水入れを置いているだけでは水分摂取量が少ない事が多いです。

どうすれば良いかと言うと頭からシャワーで優しくかけてあげれば垂れる水をたやすく飲んでくれます。

水をしっかり飲むと、体内に水分が行き渡り、便に多くの水分を含み良い排便になります。

水シャワーをかける事で、糞や羽の汚れを落として綺麗に洗浄ができるのと

尾脂腺から出る油が良い条件で羽に乗るので

羽全体に艶が出て臭いも減り撥水効果が高まります。

綺麗な羽に油膜がはるからこそ健康を維持出来るのです。

汚れている羽に油膜をはっても本来の油膜の効果を発揮する事は出来ません。

そして1番汚れるのが脚から足元なのでしっかりと洗ってあげる事が大切です。

足を不衛生にしていると足からくる病気になる可能性も充分考えられますので

出来る限り毎日、足元は充分に水で洗い流し汚れを落として下さい。


では、3つ目ミネラルです。

ミネラルと書きましたが、餌以外に与える栄養素、

つまりサプリメントのお話です。

サプリメントとは栄養補助食品と言う意味でメインで与えるものではありません。

足りないものを補助する役割のものです。

猛禽類への補助栄養素とは一体なんなのかと言いうと

それはミネラルなのではないかと言う事です。

理由としては猛禽類のある行動がそれを裏付けていると考えられます。

それは餌を食べ終わった後にするクチバシを擦り付ける行動や新聞などを千切る行動です。

飼育下でのその行動はクチバシを綺麗にしているのでしょう。

猛禽自身もそのつもりだと思いますが、この行動を野生下で行った場合、岩や木に擦り付けます。

その時にミネラルを摂取しているものだと考えられます。

野生下の餌にはミネラルが豊富に含まれますが(狩りをした時には土や砂が餌に付きそれを食べます)

飼育下の餌にはミネラルが野生下に比べれば少ないと思われます。

岩や木、昆虫には微量元素を多く含みそれを猛禽類は摂取します。

野生下では水道水を飲む事は決して無くミネラル豊富な天然水です。

ちなみにインコは塩土というミネラルの塊をかじるという事が

知られていますし塩土という商品が既に存在しています。

インコ類にはミネラルが必要で猛禽類にミネラルが不必要と言うのは考え難いです。

猛禽類が塩土を齧るのかと言うと、?です。

鳥用で売られているミネラルを含むサプリメントを与えるのも良いでしょう。

しかしながらそれは所詮は人工的なものでしかありません。

天然物でミネラルが豊富に含まれている物が良いと考えられます。

当店で与えているものはと言うとヒマラヤ山脈で獲れるクリスタル岩塩です。

人間でも微量元素つまりミネラルが不足するとあらゆる不調を体にきたします。

以上のことから餌以外に与えるべき栄養素はミネラルだと考えます。

4つ目は空気です。

鳥は新鮮な空気を好みます。

人間は1度空気を吸い込むと約4分の1は体内に残りますが

鳥の場合1度の呼吸で全ての空気が入れ替わります。

それだけ新鮮な空気と酸素を必要としているという事です。

締め切った部屋や通気の悪い部屋では酸素の濃度が減り

新鮮な空気で呼吸する事が出来ません。

空気清浄機等で空気の汚れを除去する事はもちろん大切ですが

通気を良くして酸素の濃度が高い新鮮な空気で呼吸させてあげる事こそが重要です。

余談ですが炭鉱のカナリアというものがあります。

炭鉱にカナリアを連れて行き毒ガスが出ているかカナリアをセンサー替わりに使うというものです。

それほど鳥は空気に敏感であると言う事が知られています。

オススメは1週間に1回程度出来れば毎日森や山に猛禽と

一緒に散歩するのはかなり良いと思います。

森や山は空気の鮮度が良く酸素も多く

人間も自然の中にいるとメンタルが安定し

集中力が上がると知られているので一石二鳥以上の効果が期待出来ます。

常に新鮮な空気で呼吸出来る環境作りをしてあげましょう。

5つ目は気候です。

日本で飼育する場合四季があります。

猛禽類は恒温動物です。

自分で発熱し気温に左右されず体温を維持する動物です。

猛禽類は自然界に生き自然の温度で生きています。

つまり一定の温度環境に居ないという事です。

まず年中室内で一定の温度で飼育するのは良くないです。

自律神経が乱れるのは明白です。

人間でも空調の効きすぎた空間は自律神経を乱します。

暑い時は暑い、寒い時は寒いと体感させる事が大切です。

日本の四季に順応させてあげるべきです。

ただ日本の夏は異常な暑さです。

これは湿度の高さが主な原因であります。

大切な事は温度ではなく湿度管理が重要であるという事です。

猛禽類は高温多湿な環境に非常に弱いです。

特に夏場ですが極端にエアコンで温度を下げてしまう事は良くないです。

暑くて喉元をホコホコして体温調節をさせるのは決して悪い事ではありません。

むしろ暑い時はホコホコしても良いのです。

自ら体温調節しているのですから。

人間も汗をかいて体温調節しますよね。

それと何ら変わりありません。

常識範囲の温度帯ならホコホコさせてあげましょう。

エアコンの空気にはカビが混じるのでエアコンに頼り過ぎる

温度湿度管理には充分に気をつける必要があります。

ご家庭によって飼育環境の温度、湿度の状況が様々です。

エアコン、扇風機、換気等を上手く利用して適切な温度湿度環境を作ってあげましょう。

6つ目は紫外線(日光浴含む)です。

紫外線は鳥にとってかなり重要なものです。

鳥類は我々人間よりも高い位置に生活圏があります。

より太陽に近い場所に住み紫外線を多く浴びています。

明らかに飼育下の猛禽は紫外線不足です。

*紫外線を浴びる事により羽の表皮でビタミンD3が形成され

毛繕いの時に経口摂取しカルシウムが正常に吸収され骨格形成に役立ちます。

これは1例ですが紫外線を浴びる事により様々な太陽の恩恵を授かるわけです。

*様々な飼育環境や生活事情がある中で、長時間の紫外線浴をする事がこの7つのポイントの中で1番難しく、

紫外線浴により結果が出るのが最も遅く気がついた時には手遅れになってしまう事であります。

ちなみに当店ではほぼ毎日最低2時間、最長で4時間程度屋外で過ごしています。

鮮度の高い空気で呼吸をして、紫外線もしっかり浴びています。

真夏の直射日光浴は避けて出来る限り紫外線浴を行なってあげましょう。

※熱を放散できず、人間同様に熱中症で死に至ることもありますので、くれぐれも時間帯や場所を考えて行ってあげてください。

最後の7つ目は衛生的な飼育環境です。

ただ掃除して綺麗にするという事ではなく

上記の6つのポイントをこなしてこそ出来上がる飼育環境の事です。

新鮮な餌を与え猛禽類を洗い水分補給して新鮮な空気で

呼吸し出来る限り毎日掃除をするという事です。

野生下では糞尿で足元や羽が汚れている等、洗われていない鳥の独特な臭さもありません。

衛生的に管理されていれば羽艶は良く臭いは殆どしません。

上記の事が実行出来れば猛禽類は丈夫で元気に長生きして健康的な日々を過ごす事が出来るでしょう。

以上が猛禽類飼育の7つのポイントです。いかがだったでしょうか?

猛禽類を飼育するには自然界での生活の要素と人間界での要素を

MIXすることが大切だという事がお分かり頂けたと思います。

人間との比較も説明に入れています。

人間も猛禽も同じ地球に住む生き物で地球という

環境に適した進化を遂げ生きているので共通項は必ず存在します。

飼育されている猛禽達にも健康的な生活を送って欲しいのですが

飼い主さんにも同様に人間らしく健康的な生活を送って頂きたい思いも込めています。

猛禽達には良いものを、飼い主さんは質素な生活を。

これは良くないと思います。

飼い主さんあっての飼育されている猛禽達です。

自分の健康に目を向ける事は猛禽達の健康にも意識が向きます。

手間を減らし猛禽達とスキンシップをとり、空いた時間は思考を繰り返しましょう。

冒頭でも書きましたが、どの要素をこなすにしても合う合わないはあると思うので

個体の様子を観察しながら行う事が大切です。

固定観念に縛られず柔軟に思考し今回お伝えしたポイントを

少しづつ実行し結果を出して頂ければ嬉しいです。

知識や経験というものは日々更新されていきます。

また新たな発見があれば情報公開していきたいと思います。

出来る限り毎日HPへのご来店お待ちしております。

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